わが家のエネルギー消費量削減 2020年の目標

2018年と2019年は,日本の各地で激甚水害にみまわれ,地球温暖化の異常事態が日本に集中したとも言われた。人間のあくなき欲望が地球温暖化をもたらし,地球環境を破壊しつつある。

日本は,COP21で,2030年の家庭部門の二酸化炭素排出量を2013年に対して40%削減することを約束した。その家庭部門のエネルギー消費量をみると近年,わずかに減少の傾向を見せているとはいえ,世帯数の増加と個人消費の増加のおかげで,高止まり状態である。たとえ無理な目標でも,省エネ,節電を積極的にすすめないといけない。

日本の家庭部門におけるエネルギー消費量は暖房と給湯,家電が大きい。まずは,住宅そのものの断熱性と気密性が重要になる。

筆者の住宅を振り返ってみた。大阪で住んだ鉄筋コンクリートの集合住宅は気密性と断熱性に優れ1階の真ん中にあったから,冬の暖房は不要なぐらいで,真冬の夜中,パジャマにカーデガン1枚でも勉強できた。とはいえ,北の外廊下に面するトイレの表面結露はひどく壁一面にカビが生えた。

現在の水戸の住まいは二階建て戸建て住宅で,1998年築,延床面積132㎡,外壁,屋根,床に50mmの外断熱,窓は樹脂サッシ,複層ガラスである。大阪のマンションに比べると寒いが,窓ガラスの結露やカビ臭さはない。

これらの2つの住宅に対して,気密性も断熱性もなくひどい結露に悩まされたのが,大阪から水戸に引っ越して最初に住んだ家で,戦後築の2室のみの平屋住宅に昭和40年代に増築された2階建て戸建て住宅である。冬はとても寒く,結露は北だけでなく東,西側の外壁にも発生し,あちこちでカビ臭かった。

筆者は,わが家のエネルギー消費傾向を把握するために,2010年から電気消費量の記録を,2017年からは灯油,都市ガスの消費量の記録を始めた。これらをまとめてみた。家族は大人2人。

図1は,2011年から2019年の電気消費量の推移である。この間もっとも消費量が多かった2012年に対して2019年は20.0%減,2013年に対しては16.1%減だった。統計では,2013年に対して2017年は2.7%減だったから,わが家はよく健闘したことになる ** 。


図1 電気消費量の推移(kWh)


図2は,電気消費量の月別推移である。この9年の間に冬のピークが大きく減少した。もっとも消費量が大きかったのは2011年1月で,765kWhである。2019年でもっとも消費量が大きかったのも1月で,518kWhだった。32.3%の削減である。電気ストーブの使用をやめたことが大きい。


図2 電気消費量の月別推移(kWh)


図3は,2017年から2019年の3年間のエネルギー消費量の推移である。筆者の家では,電気で<動力・照明・換気>,灯油で<給湯・暖房>,都市ガスで<調理>を担っている。それらの構成はだいたい,<動力・照明・換気>が65%,<給湯・暖房>が30%,<調理>が5%である。

3種の消費量を一次エネルギーに換算し,合計したところ,2017年は57.78GJ,2018年60.03GJ,2019年60.97GJだった ***。2019年は2017年に対し,5.5%の増加だった。

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)によれば,首都圏IV地区の木造住宅(125㎡)における一次エネルギー使用実績は83.109GJ,という。これに対するわが家の2019年の消費量60.97GJは,73.4%だった(水戸市の省エネ地域区分=V,2015年)。


図3 エネルギー消費量の推移(1次エネルギー,MJ)


2017年と2019年の比較では,<給湯・暖房>と<動力・照明・換気>が増え,<調理>が減った。<給湯・暖房>12.5%増,<動力・照明・換気>3.5%増だった。<調理>は9.6%減だった。

<調理>の9.6%減は,煮炊きものをすべて真空保温調理器にしたことが大きいと考えている。材料によく火を入れた鍋を魔法瓶のような断熱構造の調理器の中に入れ,閉じ込めた熱で調理する方法である。

<調理>での削減率は大きかったが,より大胆な節電,省エネのためには,<動力・照明・換気>と<給湯・暖房>の利用効率の向上と消費節減をしないといけない。自身のエネルギー消費行動を振り返り,熱をつくる家電類と風呂利用の改善が必要だと感じた。

それら反省の上で設定した1年後の達成目標は次の通りである。

①<給湯・暖房>で5%削減,②<調理>で20%削減, ③<動力・照明・換気>で10%削減である。消費量全体における削減率は,だいたいだが,<給湯・暖房>1.5%減,<調理>1%減,<動力・照明・換気>6.5%減となり,合計すれば9%減となる。

目標値としてはちょっと意欲が足らない感じもするが,まずは筆者自身の努力でできる領域で,無駄なエネルギー使用をなくすこと,エネルギーに頼らない方法を取り入れることで見込んだ数値である(同居の息子の積極的な省エネ協力はあまり期待しない)。

もしこれが実現できれば,2013年から2019年の削減16.1%と(この数値は電気使用量だけだが),2020年1年間の削減9%を合計すれば,2013年に対する2020年の削減率は25.1%になる。胸張って1年後に報告できればいいと願う。


* 長谷川 善明,井上 隆「全国規模アンケートに よる住宅内エネルギー消費の実態に関する研究    世帯特性の影響と世帯間のばらつきに関する考察  その1」『日本建築学会環境系論文集』第583号,23−28,2004年9月

** 経済産業省資源エネルギー庁 News Release「平成29年度(2017年度)エネルギー需給実績を取りまとめました(確報)」,2019年4月12日

*** 次のサイトで一次エネルギーに換算した  ://home.p00.itscom.net/a2y/Kene_KEISANN.htm







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