2023.01.15 05:03大量廃炉時代の原発立地地域の脱原発と地域再生を考える『建築とまちづくり』2023年1月号に寄稿したものです。大量廃炉時代に突入原発開発が始まってから半世紀以上がたった。2020年末現在,世界で運転している原発は437基にのぼる。廃炉も増え193基になった(IAEA,2021年12月)。世界の廃炉数の推移は図1の通りである。チェルノ...
2019.11.07 09:15ドイツ・ルブミン村の教訓ドイツのルブミン村は,原発8基をもつ,旧東ドイツ地域にある原発の村だった。1990年のドイツ統一で,その原発が全て閉鎖あるいは建設中止になり,村は,突然にして村存続の危機に陥れられた。それから四半世紀,ルブミンは,フォアポンメルン=グライフスヴァルト郡でトップレベルの財政力を持ち...
2019.09.27 00:00ドイツとフランスの廃炉と立地地域支援前回のアメリカ,イギリスにつづいて,ドイツ,フランスにおける原発立地地域への経済的,社会的支援状況を概観する。 ドイツ ドイツは,2002年,原発の新設を認めず,既設原発には稼働年限を決める段階的廃止を決定した。その後,稼働延長へと揺り戻されたが,日本が起こした最悪レベルの福島第...
2019.06.10 14:23原発都市の再生 依存から脱却,地域の持続性へ 自立に向け国は支援を,聖教新聞,2018年12月13日聖教新聞「災害と文明」, 2018年12月13日「2011年3月に発生した福島第一原発事故では,立地地域や周辺地域の多くの住民が避難を余儀なくされ,現在も故郷に戻れない状況が続いている。こうした背景には原発周辺に住宅地が隣接するなど,ゆがめられた都市計画の実態があった。一方,廃炉...
2019.05.31 06:26ドイツ・ルブミンから廃炉後の地域の描き方を考える 運転40年を超えて再稼働しようとしている原発は,高浜1,2号機,美浜3号機。東海第二原発がこれに続こうとしている。これらの再稼働を阻止すれば美浜町,東海村は原発ゼロの町になる。敦賀市も加わるかもしれない。これら3市町村に限らず,どの立地地域もいずれまもなく原発ゼロの町になる。と...