覚悟ありますか?

 

▼10月26日の東海村議会原子力問題調査特別委員会では,「誰一人として取り残さない避難計画ができるまでは東海第二原発の再稼働は認めないとする決議の採択を求める請願書」の説明がされました。

▼請願者のAさんは,長距離避難は病院患者の命をも奪う行為だと訴え,Bさんは要支援者の避難体制ができていない現状を指摘,原発再稼働を容認しないよう求め,9月に発覚した防潮堤取水口部分の基礎の施工不良問題にも触れました。

▼村は,「誰一人取り残さない」避難計画に異論がないはず。ところが,村民の避難先はなんと80km先の守谷・取手など3市。避難計画は,重篤(じゅうとく)な患者や障がい者に長時間移動の苦痛と命を危険にさらす計画です。村に問いたい。患者10人や30人が長時間移動で苦しみあげくの果て死んでも,原発再稼働のためならOK? 村民に聞きたい。家族が死んでもOK?

▼防潮堤取水口部分の基礎は津波から原発を守る「工事の要(かなめ)」。「誰一人取り残さない」避難計画も吹っ飛ぶ事態です。ところが,無知な議員Cは「これが不適合対象になるのか」と言い,原電は発覚後,来年9月以降に再稼働させる5号検査を申請しました。村,議会,村民に聞きたい。原発のため死ぬ覚悟ある?


(浜ぼうふう87号 2023年秋冬号)

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