市民の力による東海第二原発の廃炉を目指し,いばらき未来会議を立ち上げました(反原発新聞,2020年12月20日)

反原発新聞に掲載された「いばらき未来会議」発足を報告するする記事です。会議発足の理念を高く掲げて多くの方々に広く会議を知ってもらおうと書きました。

東京新聞「あのひとこと2020」にも,私の言葉「未来を志向しながら原発を止める。それが趣旨だ」が取り上げられました(12月31日)。ただ,残念ですが私は,今日でもって共同代表を降ります。



9月13日,東海第二原発の再稼働を阻止し原発をなくすことを目的に「いばらき未来会議(未来会議)」を立ち上げた。

未来会議の名称は1988年,南米チリ・ピノチェト軍事政権に対する国民投票でのNO派勝利で,主人公が「チリは未来を志向する」と語る映画『NO』から抜き出した。

立ち上げは,今年6月,東海第二原発の再稼働の是非を問う県民投票条例案が茨城県議会で否決されたことに始まる。7月,村上達也東海村前村長,先崎千尋旧瓜連町元町長らの呼びかけで,県内の団体関係者21名が集まり,条例案の署名で集まった県民の再稼働反対の思いに応えてこれを実現させようと9月,発足したものである。

60年前に視点を移し原子力開発の出発点を確認したい。県は東海村を中心に原子力センターをつくる夢を描き,そのために都市計画は大きく歪められた。この間,開発は進み,原発を取り囲んで都市ができた。県はいま,再稼働を前提に,原発30km圏に住む94万人の避難「計画」の作成を進め,市民にその理解と受容を求めている。

94万人の避難「計画」自体,狂気の沙汰だが,そもそも原発事故の避難「計画」は絶対的な必要がなければ正当化できない。

原子力開発で歪められた地域の歴史を自己認識にもち,「計画」そのものを拒否すべきである。 未来会議は今後,未来を展望し原発をなくす議論を広げ,県内の諸団体と連携,協力し合い,政治状況を変えるべく首長・議員など幅広く働きかける計画を立てている。


反原発新聞,2020年12月20日

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