星空講義と東海村須和間区のこと
原電茨城事務所前抗議行動への参加のきっかけは,東京新聞「原電前で『東海第二廃炉を』 金曜抗議,来月2日で300回」(2018年10月31日)である。記事掲載後の最初の金曜日,参加の初デビューを飾った。以来,金曜夕方の授業がない11月,何度か参加した。今年3月に退職したので,4月からはほぼ毎回参加している。
原電茨城事務所が入居している茨城県開発公社ビルは茨城県庁に隣接している。抗議行動の場所は公社ビルが面している国道50号線の歩道である。国道50号線の車の騒音が激しい歩道で,歩道と原電が入居している事務所ビルは,2階建の商業ビルで隔てられている。
私たちのこの抗議行動が原電に届いているのだろうかとずっと気になっていた。なぜここなのか。50号を往来する車や歩行者にアピールできるが,原電に届かなければ意味がない。原電やその他入居の会社に,騒音の迷惑のかかりにくいこんな場所を指定されたのではないかと思っていた。
6月,公社ビルのオフィスで働いている知人がこんなメールをくれた。「夕方に原電前での抗議活動が聞こえてくると,『あぁ、きょうは金曜日だったな』と週末を感じるようになりました」。
なんだ,抗議行動をそのように捉えているのか,とがっかりされるかもしれない。私は,ビルの中にまで抗議行動は届いている,原電にも確かに届いている。そのことがわかってホッとした。これからは私たちの抗議の意思がもっとよく届くように,私も鳴り物を持参しようと思った。
4月,依頼を受けて星空講義を始めた。私は小話のつもりだったが,星空「講義」という。以来,話が10分に収まるよう,3,000字以内を目安に原稿を用意している。せっかくここまで準備しているのだから,星空講義を水戸の原電前の方々だけでなく,多くの方々に届けようと思い,「須和間の夕日,乾 康代のブログ」を5月11日公開した。とにかく1週間でテーマを設定し,3,000字書かねばならない。書けるものから書いている。だから,テーマに一貫性がない。
ブログタイトル中の「須和間」とは,東海村須和間区のことである。さつまいも畑が広がる農村地区である。既存集落の周辺には3つもの郊外戸建て住宅団地がある。農村だが変化激しい地区である。
東海村の調査は,2005年ごろ大学から研究費をもらったのを機に,以来3.11をへて今日までずっと継続してやってきた。今は廃止されたためないが,無料貸し自転車サービス「エコりん」が東海駅にあって,私はこれに乗って村中をよく走り回った。ブログ表紙の写真は,ある夕方,須和間区の中丸コミュニティセンターで暮れ行く夕日を大急ぎで窓越しで撮ったものである。気に入っている。
星空講義はまだ8回だが,ネタ切れがもう心配になっている。それでも半年はやる,という思いで頑張っている。お話や情報をいただけたら,アイデアがひらめくと思います。今後ともどうぞよろしく。
0コメント